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結果まとめ・考察

  • 1. 手指真皮マスト細胞は, dcSSc, Tpo-1陽性で有意に多く, ACA陽性では少なかった。
  • 2. 手指真皮マスト細胞は, MRSSと正の相関を認めた。
  • 3. 前腕ではこれらの結果は得られなかった。
    →手指真皮マスト細胞数は, 皮膚線維化の病勢を反映していた。
  • 4. 手指真皮マスト細胞は, PAH合併で有意に多く, mPAPと正の相関を認めた。
  • 5. 前腕ではこれらの結果は得られなかった。
    →手指真皮マスト細胞数は, PAHの病勢を反映していた
  • 6. 手指真皮脱顆粒マスト細胞は, PAH合併で有意に多く, mPAPと正の相関を認めた。
    →手指真皮に存在する脱顆粒マスト細胞数も, PAHの病勢を反映していた。
  • 7. SSc関連PAHの肺動脈周囲には, 実際多数のマスト細胞が存在し, 脱顆粒していた。

→治療ツールの乏しいSScに対して, 今後マスト細胞を標的とした治療の有用性が示唆された